--.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | comment (-) | trackback (-) | edit | page top↑

  あなたの一票が救いです,,,,,(((( *≧∇)ノノノ
Sat.

社説【米イラク報告書 これは左傾化なのか?正常なのか?】

【前書き】
 「イラク情勢をどう収束させるのか」米国にとって頭を抱える問題でしょう。ブッシュ政権はこの問題を避けては通れない立場に置かれているわけで、米中間選挙で共和党が大敗した原因はブッシュの強硬姿勢がもたらしたものだ、と世論の声が示している。ただ、米軍がイラクから撤退すれば解決するわけでもなく、引くに引けない難しい状況にある。今回はイラク政策について「これだけは言わせて!!」。
 
【今回のテーマ】
・(読売新聞)
【悪化するイラク情勢への対応策を検討していた、米連邦議会の超党派諮問機関「イラク研究グループ」が、イラク政策の修正を勧告する報告書を、ブッシュ大統領に提出した】

【報告書の内容】
(読売新聞)
【報告書は、焦点のイラク駐留米軍の撤退問題について、米軍の主任務を、「戦闘」からイラク治安部隊の「支援」へ転換することで、「2008年3月までに戦闘部隊の国外撤収が可能」とした】
【報告書は、「大規模な兵力を無期限に駐留させるべきでない」とクギを刺し、治安維持の責務をイラク政府に負わせるよう、その自立化を促すことに力点を置いている】
【報告書は、イスラエルとパレスチナ問題など、包括的な中東和平への取り組みに、外交努力の強化を大統領に求めている】

【ブッシュ大統領の言動】
・(読売新聞)
【大統領は、「米軍は勝利の日までとどまる」と強調して、治安回復と民主化達成までの駐留継続を表明してきた】
・(朝日新聞)
【「テロ支援国家」と名指しして両国の孤立化を図ったり、露骨なイスラエル寄り政策で中東全体から批判されたりするようでは、近隣諸国の建設的な関与は望めない】

【米軍の撤退】
・(読売新聞)
【報告のシナリオに沿えば、現在14万人の米軍の撤収が、来年にも始まる】
 ↓
・(朝日新聞)
【恒久的に駐留することはないと宣言することは、イラク内外でくすぶる反米感情を緩和させる効果もある】
・(産経新聞)
【撤退時期の明確な設定を避けたのは、イラク情勢の一層の混乱を狙うテロ勢力への圧力を緩めないためだ】

【イラク戦争】
(毎日新聞)
【「大量破壊兵器の脅威」は米国自身の調査で否定され、米同時多発テロとフセイン政権の関連も見つからない】
 ↓
【イラク戦争の大義の説明に苦労し、アラブ・イスラム諸国との関係も冷え込んだ米国にとって、「内戦」ともいわれるイラクを安定させるのは至難の業だ】

【宗派間対立】
・(読売新聞)
【イラクでは本格政府の発足後も、宗派間の抗争は激化の一途をたどり、毎月3000人の市民が殺されている】

【マリキ政権】
(読売新聞)
【「即時撤退」は流血事態や無政府状態を招く、として退けている。段階的撤収のシナリオの実現は望ましいが、成功する保証はない。】
 ↓
【民兵組織を取り締まれないでいるマリキ政権の統治能力には、大きな疑問符がつく】

【各紙の見解】
・(読売新聞)
【イラク情勢のこれ以上の悪化は、中東地域を不安定にし、世界経済にも悪影響を及ぼす】
・(産経新聞)
【イラクが混乱したまま米軍が去るシナリオではなく、イラクの自覚と自立を促す国際支援グループの形成が望まれる】


【後書き】
 最近の動きを見ていると、「米国の力が弱まっている」と感じる。911同時多発テロに対して「テロとの戦い」を掲げたブッシュの強硬姿勢はリーダーシップを錯覚させるものだった。私は、ブッシュの人間性を「自由を悪用する戦争狂」だと思っている。イラク開戦の誤りをいまさら指摘する必要もないと思いますが、ブッシュの本当の目的は何だったのか?という疑問はいまだに晴れていません。

 イラク戦争の是非を問うのは難しい。開戦理由であった「イラクの大量破壊兵器保有」が情報操作だったこともあり、軍事制裁を与える時期・機会を誤った気もする。ブッシュは自由の国で生まれ育ち、誰よりも「自由を享受してほしい」という気持ちが強かったかもしれない。フセイン独裁政権からイラク住民(シーア派、クルド人)を解放したことは大きな意味があった。イラク戦争後も、宗派間の対立が一向に収まらない現状があっても、イラクを一度解体したことに批判するつもりはありません。

 各紙では多少視点が違うようです。イラク報告のシナリオ通りに行けば、来年から米軍の撤退が始まる。朝日新聞は、米軍の撤退を宣言することでイラク内の反米思想を緩和できる、と述べている。一方、産経新聞は、米軍の撤退時期を明言しなかったことにはテロ勢力への圧力を緩めない意味がある、と述べています。朝日新聞の視点は「反米思想がイラクで内戦を激化させている」というもの。産経新聞の視点は「米軍が撤退するとテロ勢力を抑えきれなくなる」というもの。私は、イラクの内戦(宗派間対立)理由がすべて反米思想からなるものだとは思わない。根強い宗派間「シーア派・クルド人vsスンニ派」の対立が背景にある。フセイン政権崩壊により、これまで虐げられてきたシーア派がイラク政権を担う形となり、立場が逆転したことが対立の理由とも言えるでしょう。

 イラク政策の誤りを米国要人が次々に認めています。イラク戦争の責任を取らされたラムズフェルド国防長官に続き、ボルトン国連大使が任期切れで一線から退くことになる。ネオコン(新保守主義)の撤退が更に米国を穏健にしていますね。私が「米国の力が弱っている」と思うのは、これまでの強硬姿勢が穏健姿勢に変わっているという理由もある。イラク研究グループが提示したイラク報告書をブッシュが素直にのむことは思えない。これまでの強硬姿勢をどこまで否定することになるか…残り2年でブッシュはどう変わるんでしょうね。

 イラク研究グループの報告書骨子は以下の通りです。

一、イラク情勢は重大な状況であり、さらなる悪化を懸念
一、イラク駐留米軍の任務を戦闘からイラク軍、警察の訓練などの支援に移行
一、この過程が進めば、08年3月までを目標に米軍の戦闘部隊の撤退完了が可能
一、イラク安定化のためにイラン、シリアとの直接対話を呼びかけ
一、イスラエル・パレスチナ問題、レバノンなどを含む包括的な中東和平実現が必要
一、イラク政府が適切な対応を取らない場合、政治、経済、軍事的支援の削減を警告


 注目すべき点は、テロ支援国家と名指ししたことがあるシリアとの対話を要求していること。現実的には、イラク周辺国まで含めた中東和平を目指すことが課題でしょうか。11月30日に行われたブッシュ・マリキ会談では、両氏が握手する場面がありましたが、お互い表情は硬く本心とは裏腹という印象を感じてしまいました。日米は、約60年前まで対立していたとは思えないほど今は切っても切り離せない関係になった。今後、米国は中東和平に介入し、建設的な関係を築けるのか?正直、ハードルは高いですね。

 一つに宗教の違いがある。ムスリムにとってキリスト教とは、どんなものなのだろうか?お互いが違う神を持ち、信念を貫くことで摩擦は生じる。米国が中東和平に介入するということは、想像以上に難しいのではないでしょうか。米軍の撤退に話を戻せば、イラクへ派兵している米軍の犠牲者数から見ても、段階的な撤退が望まれるでしょう。「無責任にならないように」「イラク治安部隊への権限移行」という意味で段階的に行わなければならない。ブッシュが即時撤退を行わないのは、マリキ政権・イラク治安部隊への信頼が薄いからとも言える。

 現在、イラク治安部隊はシーア派民兵の受け皿になっている。シーア派と対立するスンニ派は、アル・カーイダ系の旧政権残党による武装勢力が集まり、治安部隊の強化を阻止する構えを見せている。恐らく、スンニ派で構成された武装勢力の自爆テロ戦術がこれからも続き、その犠牲者となるのがシーア派教徒なんです。その報復としてシーア派民兵はスンニ派住民を狙うことになる。今のところ、その悪循環から脱却する術がない。フセイン政権崩壊後、イラクを任されたマリキ首相は「法治国家」という公約を掲げている。しかし、マリキ政権を支えてきたイスラム教シーア派反米指導者のムクタダ・サドル師派「アフディ軍」の解体には手を付けていない。逆にサドル師派から圧力をかけられている状況であり、政権とは名ばかりのものに思えてしまいます。

 読売新聞は、イラク情勢の悪化が世界経済への悪影響を及ぼす、と述べています。私としては、米国の穏健路線転換が気になる。性善説で考えれば、強硬姿勢を続けてきた米国が穏健姿勢になることで世界情勢は安定化に進むかもしれない。ただ、テロリストが反米思想だけで活動しているとは思えず、抑止効果となっていた米国が「まずは話し合いましょう」と生温いことを言い出すとなると、テロリストの独壇場になってしまうのではないか。日本としても、ブッシュ政権の穏健路線を乱すようなことはできなくなる。ひいては北朝鮮の核問題解決が更に遠のくとも考えられる。出る食いを打ってきた米国が手を休めて、今度は左翼思想が前面に出てきています。それで、世界平和を手繰り寄せることができれば苦労はないのですが…。


【参考資料】
読売新聞 12月8日社説【米イラク報告 混迷を抜け出す処方箋となるか】
朝日新聞 12月8日社説【イラク報告 米大統領はすぐに動け】
産経新聞 12月8日主張【米イラク報告書 宗派対立を排し活路開け】
毎日新聞 12月8日社説【イラク政策提言 米国の外交力が問われる】
スポンサーサイト
20:30 | 国際 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

  あなたの一票が救いです,,,,,(((( *≧∇)ノノノ
特集【米朝形勢逆転の様相】 | top | 社説【真珠湾攻撃から65年 戦争は一言で批判するものではない】

Comments

Post a comment.















管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

この記事のトラックバックURL:
http://switch101.blog38.fc2.com/tb.php/364-a3801f55
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。